世界大百科事典(旧版)内のJuniperussabinaの言及
【堕胎】より
…また未婚の女性や未亡人の妊娠・出産に対して厳しいサンクション(制裁)がみられる社会でも,出産を逃れるためにしばしば堕胎が行われる。中世初期のヨーロッパ社会でサビナJuniperus sabina(ヒノキ科)が堕胎薬として乱用されたことや,江戸時代の日本で多くの堕胎専門医が活躍し,種々の堕胎薬が売られたのは,口減らしの目的もさることながら,前者はとくに宗教倫理のうえから,後者は家制度の発達とそれに伴う社会倫理のうえから,私生児の存在を否定したことと関連している。 子を得ないための方法には,大きく分けて避妊,堕胎,嬰児殺し(間引き)の三つがある。…
※「Juniperussabina」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」