世界大百科事典(旧版)内のkalanの言及
【チャンパ】より
…仏教よりもヒンドゥー教が盛んに行われたチャンパの建築や彫刻は,7世紀にすでにインドのグプタ様式やクメールの前アンコール期の美術に通ずる様式を完成させていた。とくにカランkalanとよばれる方形の塔にピラミッド形上層屋をのせた石造建築が早くから発達し,10世紀にはその特徴のある様式が完成していた。ミソンとその東のチャキエウやドンズオンなどに見られる遺跡は,チャンパの建築がクメールのように段状ピラミッドや回廊形式を発展させず,しだいにインド的要素を捨てて民族的特性を表現するようになっていった歴史を物語っている。…
※「kalan」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」