世界大百科事典(旧版)内のkinetinの言及
【サイトカイニン】より
…このカルスを継続的かつ継代的に増殖させるためには,培地に栄養素,オーキシンのほかに,ココナッツミルク,ニシンの精子,酵母の加水分解物などを添加することが必要である。1955年アメリカのスクーグFolke Skoogらのグループは,大量の酵母DNA加水分解物を精製して,カルスの増殖を促進する活性を有する物質を単離し,これをカイネチンkinetinと命名,それが6‐フルフリルアミノプリンであることを証明した。その後,高等植物にもカイネチン様活性を有する物質の存在が多数の研究者によって示され,1964年にリーサムD.S.LethamとミラーC.O.Millerが独立に新しいカイネチン様物質ゼアチンzeatinをトウモロコシから単離し,その後も多数のカイネチン様物質が植物から単離された。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」