世界大百科事典(旧版)内のKleist,K.の言及
【神経心理学】より
…言語,行為,認知は人が精神活動を営むための道具なので,失語,失行,失認は道具障害といわれ,聾啞(ろうあ),運動麻痺,感覚麻痺などの末梢神経障害ではなく,中枢神経障害による高次の象徴機能の障害とされる。 大脳病理学の歴史は,リヒトハイムL.Lichtheim,クライストK.Kleistらに代表され,脳機能の解剖学的局在を重視し,失語,失行,失認を脳の巣症状(局在症状)とする局在論と,ジャクソンJ.H.Jackson,H.ベルグソン,マリーP.MarieからヘッドH.Head,ゴルトシュタインK.Goldsteinに至る心理学的障害や知性障害を重視する全体論との抗争の歴史である。19世紀から20世紀初頭は局在論全盛の時代であったが,20世紀に入ってからは局在論に対して全体論からの厳しい批判が行われた。…
【変質精神病】より
…急性の精神錯乱や幻覚・妄想状態を周期的あるいは挿話性に示す精神障害に対してシュレーダーP.Schröder(1920),クライストK.Kleist(1901)らが与えた概念。その基礎にはフランスのモレルB.A.Morel,マニャンV.Magnanに由来する変質論,つまり〈精神身体の低格化〉という考えがあった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」