世界大百科事典(旧版)内のKron,G.の言及
【ベートーベン】より
… 上記のような細々とした演奏記録はあるものの,明治や大正初期においては,ベートーベンの交響曲もピアノ・ソナタも日本人にとっては演奏が困難であったので,聴く機会もあまりなかった。1913年東京音楽学校教師になったドイツ人クローンGustav Kron(1874‐?)は,同校の管弦楽団を指揮してベートーベン作品の演奏に力を入れ,13年《バイオリン協奏曲》,18年《第5交響曲》,19年《第6交響曲》,24年《第9交響曲》の日本初演を行った。大正後期には本格的交響楽団が生まれるが,その最初のものである東京シンフォニー・オーケストラは22年末に結成され,翌23年の第1回公演で《第5交響曲》を取り上げた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」