世界大百科事典(旧版)内の《L'âged'or》の言及
【黄金時代】より
…1930年製作のフランス映画。《アンダルシアの犬》(1929)とともにダリとブニュエルが共同でつくった画期的なアバンギャルド映画とみなされている作品で,クレジットタイトルにもダリの名はあるものの,実は〈ダリぬきのブニュエル映画〉である。フランスのもっとも初期のトーキーの1本。後年ブニュエルがJ.ケッセル原作,カトリーヌ・ドヌーブ主演で撮った《昼顔》(1967)を予告する,脈絡のないシーンをつなぐ愛と官能の鈴の音,映画史上初めて使われた内面の声(モノローグ),画面をつんざく男と女の愛の叫びなど,〈もっとも斬新な耳の映画〉(エリュアール)と評価された。…
【太陽劇団】より
…この上演は,72年の続編劇《1793年》とあわせて65万人の観客を動員した。75年には現代の移民労働者と資本家の対立を,アルレッキーノを主人公とするコメディア・デラルテの即興性を生かした集団創作によるパロディ劇《黄金時代L’âge d’or》に仕立てあげ,すり鉢形に傾斜した客席が舞台を囲む特殊な空間構造が再び評判となった。76年には初めて4時間に及ぶ大作映画《モリエール》を製作,その後劇団の運営方法をめぐって創立メンバーが脱退したりしたが,81年には東洋演劇の手法をとり入れたシェークスピアの《リチャード2世》《十二夜》《ヘンリー4世》を連続上演,以後も再び活発な活動を続けている。…
※「《L'âged'or》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」