世界大百科事典(旧版)内のL米炭の言及
【粘結炭】より
…強いコークスは緻密(ちみつ)でなければならず,原料とする配合炭の揮発分が高すぎると多孔質の構造が粗大になり,十分な強度が得られない。それで製鉄用コークスの原料として,アメリカで産出する低揮発分強粘結炭が,L米炭(Lはlow volatileの略)と称して,とくに重視されている。日本での粘結炭の生産量は高度に発達した鉄鋼業の需要をまかなうにはほど遠いので,L米炭をはじめとして年間5000万~6000万tの強粘結炭・弱粘結炭を,アメリカ,オーストラリア,カナダなどから輸入している。…
※「L米炭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」