世界大百科事典(旧版)内のLange-Eichbaum,W.の言及
【天才】より
…そのほか〈神童〉という概念も昔から中国や日本で流布していて,西欧流のgeniusの発想と似ているが,〈神童〉はしかし,〈はたち過ぎればただの人〉になる場合があるところが違う。いずれにせよ,天才には古来神秘的なニュアンスが多少ともまといついているが,この点を重視するドイツのランゲ・アイヒバウムW.Lange‐Eichbaumは,天才の要素として,(1)卓越している,(2)感動を与える,(3)人の心を引きつける,(4)なにか特別な,異様なものをもつ,という四つをあげ,これらが同時に作用するときに〈神聖な天才和音〉が共鳴しあうと述べる。 しかし,天才をこのように平均人とは異質な存在として神格化したのは一般には19世紀前半までで,それ以後は生物学や医学の側から科学的な調査や分析が加えられるようになる。…
※「Lange-Eichbaum,W.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」