世界大百科事典(旧版)内のlocomotorataxiaの言及
【運動失調症】より
…彼は1858年に脊髄癆(せきずいろう)の運動障害について述べ,それが運動麻痺によるものではなく,運動を遂行するにあたって,作動すべきいくつかの筋肉の協調がうまくいかないために生ずることを明らかにした。彼はこの病態に対し運動失調症locomotor ataxiaの語を与えた。次いで20世紀初頭にバビンスキーJosef F.F.Babinski(1857‐1932)は,小脳の病変によって生ずる運動障害を綿密に観察し,それが深部知覚障害に基づく脊髄癆の運動失調症とは異なるものであることを強調し,小脳症状としての運動障害に対しては協調障害incoordinationと呼ぶべきであるとした。…
※「locomotorataxia」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」