世界大百科事典(旧版)内のlotuseaterの言及
【ハス(蓮)】より
…一方,古代ギリシアにはハスを食うと記憶を失うとの伝説があり,ホメロスは《オデュッセイア》の中で,〈ハス食い人(ロトファゴイLōtophagoi)〉の国にオデュッセウスの一行が上陸した際,部下がハスを食べて故郷に帰ることを忘れたので,強引に出帆したという話を伝えている。今日では〈ハス食い人lotus eater〉といえば放蕩三昧(ほうとうざんまい)に日々を送る人を指す。このため西洋では,ハスを一種の麻薬と考える風潮が生じたが,古代ギリシアのハスもまたじつは,正体の定かでない陸生の植物を指したものといわれている。…
※「lotuseater」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」