世界大百科事典(旧版)内のméliniteの言及
【下瀬火薬】より
…その成分は長い間神秘のベールに包まれていたが,実はピクリン酸そのものであった。ピクリン酸は1884年フランス軍によってメリニットméliniteという名称で制式爆薬に採用され,88年イギリスでもリダイトlydditeという名で使用されはじめた。下瀬は88年にこれに着目し,研究の結果,ピクリン酸を弾丸に充てんする方法を考案し,弾丸の炸裂威力を列国に先んじて高めることに成功した。…
【弾薬】より
…黒煙が出ない利点があり,無煙火薬と呼ばれることになった。また1885年フランスのテュルパンEugene Turpinがメリニットmélinite(ピクリン酸,黄色火薬)を発明したが,これは砲弾や水雷に充塡する炸薬として,黒色火薬に比較して格段に優れたものである。 小火器弾薬については,小銃が初めて戦争に実用されたのは16世紀初頭であったが,18世紀に入っても使用弾薬は鉛製の丸玉であった。…
※「mélinite」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」