世界大百科事典(旧版)内のmēonの言及
【空間】より
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【西欧的空間概念の系譜】
古代ギリシア文化圏で注目すべき空間論はデモクリトス,それにプラトン,アリストテレスに見いだせよう。デモクリトスにおいては,空間は,完全な〈空虚mēon〉(すなわちいっさいの存在の否定)としてとらえられ,それはまた,存在としての原子(アトム)が運動するための余地であるとみなされた。古代ギリシアでは,こうした存在の否定としての空間概念はきわめて珍しく,事実プラトンもアリストテレスもデモクリトスへの激しい反感を隠していない。…
※「mēon」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」