世界大百科事典(旧版)内のmartialartsfilmの言及
【香港映画】より
…〈クンフー〉とは広東方言で護身用の格闘技のことで,中国拳法による格闘を主体としたアクション映画が〈クンフー映画〉と総称されるが,徒手空拳の闘いだけでなく武器を用いた諸々の中国武術による闘いを描いた映画(すなわち〈武俠片〉。英語では日本の〈チャンバラ映画〉などをも含めてmartial arts filmと呼ばれる)をも含めて呼ばれることが多い。 〈クンフー映画〉はたちまち世界のアクション映画に大きな影響を及ぼし,アメリカの映画会社ワーナー・ブラザースがブルース・リーを主演させてつくった《燃えよドラゴン》(1973)をはじめ,イギリスの怪奇映画の老舗ハマー・プロの《ドラゴンVS7人の吸血鬼》(1974),またイタリア製の古代史劇(〈ヘラクレスもの〉)や西部劇(〈マカロニ西部劇〉)を〈クンフー映画〉と折衷させたもの等々のように,各国からスタッフ,キャストを香港に送りこんで東西のジャンルを混交させた合作も行われ,日本でも千葉真一,倉田保昭らが主演の〈カラテ映画〉がつくられた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」