世界大百科事典(旧版)内のmasstourismの言及
【観光】より
…(1)観光対象である自然的・人文的諸資源に一定の加工を加えるために資源の価値に変化をもたらすこと,しばしばそれは自然環境や美観ないしは歴史的風土などの絶対的価値の減殺とみなされる場合があること,(2)関係地域住民の生活や要求とは原則的に無関係な外来観光客の行動ないしは要求に対応する開発であるため,両者の間にしばしば矛盾をもたらす場合があること,である。日本で観光開発特有の諸問題が意識されはじめたのは,1955年ごろからの高度成長期以来のマス・ツーリズムmass tourismの動向に対応する大規模な観光開発が,各地でさまざまな問題を惹起するようになってからであり,世界的にみてもほぼ同様である。すなわちこの時期以降,従来とは質的にも規模の上でも異なる開発行為の出現が,例えば次のような諸矛盾を爆発的に生起した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」