世界大百科事典(旧版)内のMatza,D.の言及
【犯罪学】より
…シカゴ学派は主として非合法な手段への接近を問題とし,アノミー理論は合法的手段への可能性に注目するが,いずれも一面的であって,個人にとっては合法非合法いずれの手段へのアクセスの可能性も考えられるが,そのいずれをとるかはその人が社会構造内でいずれの手段を利用できる立場に置かれているかによって決定されるとする。またマッツァD.Matzaの〈非行漂流理論〉は非行少年は非行副次文化理論の説くように特定の非行副次文化に支配されてしまっているわけではなく,それと遵法的行動様式との間を漂流しているにすぎないとする。同様に非行少年の規範意識を分析したものに,マッツァとサイクスG.M.Sykesによる〈非行中和技術理論〉〈潜在的価値理論〉などがある。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」