Maximow,A.(その他表記)MaximowA

世界大百科事典(旧版)内のMaximow,A.の言及

【培養】より

…同じころ,アメリカのルイス夫妻W.H.Lewis,M.R.Lewisによって,化学組成が一定せず,未知の物質も含まれている血漿,血清,リンパ液,腹水,組織抽出物などの天然培地の代りに,成分のはっきりした合成培地の開発が試みられ,その後,イーグルH.Eagleらの多くの研究者によって,培養に要求される天然培地の含有比率を少なくする努力がなされ,現在では,限られた範囲ではあるが,成分が正確にわかっている合成培地だけでも細胞を生育させることが可能になった。1925年に,マクシモーA.Maximowは哺乳類の胚の組織片の培養において,初めて培養を細胞培養と器官培養とに分けて,それらの概念を明確にし,術語によって区別した。イギリスのストレンジウェーズ研究所のストレンジウェーズT.P.S.StrangewaysとフェルH.B.Fellは,26年にニワトリ血漿と胚抽出物の混合凝固体の上に,組織片や器官を置いて空気にさらすことによって,増殖した細胞が外植体から遊走するのを抑え,全体の形を崩さずに正常な組織構造を保ったままで維持する器官培養の方法を完成し,ニワトリの肢の原基の発生と分化を研究した。…

※「Maximow,A.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android