世界大百科事典(旧版)内のMaymūnal-Qaddāḥの言及
【イスマーイール派】より
…他方,イスマーイールの死後,イマームの位は息子ムハンマドに伝えられたと主張する一派が現れ,ムバーラクMubārak派と呼ばれ,この派がイスマーイール派の主流になった。イスマーイール派運動の起源は明らかでないが,通説では同派の創始者はイラン人マイムーン・アルカッダーフMaymūn al‐Qaddāḥ(生没年不詳)と息子アブド・アッラーフ‘Abd Allāh(生没年不詳)とされている。同派は9世紀後半から,初めバスラ,次いでシリアのサラミーヤに秘密の根拠地を設けて活発な活動を行い,各地にダーイーを派遣して布教と勢力の拡大に努めた。…
※「Maymūnal-Qaddāḥ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」