世界大百科事典(旧版)内の《MercuriusAulicus》の言及
【イギリス】より
…世界を神と悪魔が闘っている舞台であるとみなす世界観が普及し,人々が遠い地域の出来事に熱心な興味をいだくようになったことに,その根源を見いだすことができる。王党派は《宮廷通報Mercurius Aulicus》,議会側は《ブリテン通報Mercurius Britannicus》という準機関紙を出して激しい言論戦を展開する。イギリス・ジャーナリズムの出発点である。…
【マス・コミュニケーション】より
…マス・メディア(画一的な内容を大量生産する媒体。高速輪転機で印刷された新聞や雑誌,ラジオとテレビ,映画など)を用いて大量(マス)の情報を大衆(マス)に伝達するコミュニケーション。〈大衆伝達〉〈大衆通報〉などの訳語もあるが,〈マスコミ〉という日本独特の短縮形が愛用されており,この場合情報を生産する送り手(新聞社,出版社,放送局など)をさすこともある。マスコミの特徴は,速報性,受け手の大量性,情報の流れの一方通行one‐way性などにあるが,一方,受け手の量を基準にした反対概念に和製英語の〈ミニコミ〉,マスコミの一方通行性に対して双方通行two‐way性をもつパーソナル・コミュニケーションpersonal communication,マスコミのメディアによる媒介に対しての人間の他人へ対する直接の語りかけをさす〈口コミ〉などがある。…
【ロンドン・ガゼット】より
…チャールズ2世がペストの流行するロンドンを逃れてオックスフォードに宮廷を移していた1665年11月16日,《オックスフォード・ガゼットThe Oxford Gazette》として創刊される。革命期,1643年1月にチャールズ1世の宮廷で出された《マーキュリアス・オーリカスMercurius Aulicus》と《ロンドン・ガゼット》のいずれを最初の官報とするかについては論争があり,いまだ意見の一致をみていない。当初は木,金曜日の週2回刊。…
※「《MercuriusAulicus》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」