世界大百科事典(旧版)内のmessagerieの言及
【飛脚】より
… ローマ帝政期にはクルスス・プブリクスという飛脚制度が置かれ,のちには駅逓に馬やレダrhedaといわれた速い車,荷車クラブラレclabulareも備えられ,馬は20頭に達することもあった。西ローマ帝国の没落後はクロービスやカール大帝の飛脚制度復元の努力も実らず,東ローマとイスラムは7世紀から飛脚制度を再現していたのに,ヨーロッパでは13世紀になってパリ大学が学生のために飛脚制度messagerieをつくってやっと回復した。これには学生と家庭間の学資の運搬を主とするグラン・メッサジェと手紙や小包みなどを託すプチ・メッサジェがあった。…
※「messagerie」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」