世界大百科事典(旧版)内のMohr,E.W.M.の言及
【シクロヘキサン】より
…置換体の異性体数の問題は,異性体間の速い平衡で説明できるとザックスは考えた。その後もシクロヘキサンの非平面構造はモールE.W.M.Mohr(1879‐1926)によって主張されたが,当時の実験技術では速い平衡にある異性体を独立に観測することができず,そのため張力説をくつがえすことはできなかった。モールはシクロヘキサン2分子が融合したデカリンでは,環の平面構造を仮定すれば1種,非平面構造を仮定すれば2種の異性体があると考えた(図2)。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」