世界大百科事典(旧版)内のMorrison,T.の言及
【黒人文学】より
…彼らの旗頭格であるL.ジョーンズは,今までの黒人文学の大半は大衆の生活や伝統から乖離(かいり)した中産階級出身者によるものであり,それは自分も白人文化の仲間入りをしたいがための一種の教養,〈芸事〉にすぎなかったと批判し,従来の黒人のアメリカ観,社会観を変革しようとした。70年代に入ってからはモリソンToni Morrisonら女流作家の活動がめざましい。経済的・社会的身分が白人のそれと同等に,あるいは近づきつつある時代に,彼女らは黒人としての存在の根を確かめようとしている。…
※「Morrison,T.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」