世界大百科事典(旧版)内のmorulaの言及
【発生】より
…最初の1匹の精子によって受精した卵は,その表面からある種の物質を分泌して,みずからを特殊な膜(受精膜)で包むか,すでに備わっている膜を変成させるなどして,余分な精子が侵入できないようにするとともに,細菌の侵入や物理的な障害などからの安全をも確保する。 受精膜に包まれた巨大細胞である受精卵は,まもなくやつぎばやに分裂をくり返して細胞の大きさを減じ(卵割,図2‐a,図2‐b,図2‐c,図2‐d),その外形から桑実胚morulaとよばれる時期を経て,数百個の正常に近い大きさの細胞からなる胞胚blastulaに至る。この過程で生じた細胞塊の中心には卵割腔とよばれる腔所が形成され,細胞はこの腔所の周辺に1層から数層をなして分布する。…
※「morula」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」