世界大百科事典(旧版)内のMundy,J.の言及
【標題音楽】より
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[歴史]
19世紀の標題音楽の先駆としては,14世紀の鳥の声を描写した音画的要素を含んだ声楽曲〈カッチャcaccia〉(〈狩り〉の意)や15世紀の声楽曲〈バッタリアbattaglia〉(〈戦い〉の意)での戦争の場面の描写があげられる。これら声楽曲での標題音楽的手法に対し,器楽の分野では17世紀のポリエッティAlessandro Poglietti(?‐1683)の《夜鶯》の組曲やマンディJohn Mundy(1555ころ‐1630)の〈稲妻〉や〈雷〉を描写したバージナル曲がある。バロック時代にも多くの標題音楽的な作品が作られ,聖書の物語を叙述したJ.クーナウの《聖書ソナタ》やビバルディの《四季》,J.S.バッハのカプリッチョ《最愛の兄の旅立ちに当たって》はその一例にすぎない。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」