世界大百科事典(旧版)内のnaturalkillercellの言及
【肝臓】より
…ピット細胞pit cellは,76年ウィッセE.Wisseらにより記載された新しい肝構成細胞で,類洞腔内に偽足をのばして付着している。最近の研究によれば,この細胞は,リンパ球の一種であるナチュラル・キラー細胞natural killer cellと考えられており,肝臓の免疫監視機構に関与しているらしい。その細胞質は,電子密度大の顆粒と“rod‐cored vesicle”と呼ばれる特殊な小胞によって特徴づけられる。…
【免疫】より
…このようにして,それぞれの動物種は,もともとある種の感染症から免れるように生まれついている。そのほかにも,自己でないような異種の細胞やウイルス感染などで変化した細胞が生体内に存在すると,個体は非特異的な液性因子,たとえばリゾチームや補体成分などでそれを破壊しようとするし,ナチュラルキラー細胞natural killer cell(NK細胞と略記)と呼ばれるリンパ球系細胞は,それに初めて出会ったにもかかわらず異物と認めて破壊してしまう。さらに拡大して考えると,O型の人は,輸血を受けたことがないにもかかわらず,もともとA型赤血球に対する少量の抗体をもっているし,自然界に存在するさまざまな抗原物質に対して,これまで接触した経験がないのに,しばしばきわめて微量の抗体をつくりつづけている場合も多い(これを自然抗体という)。…
※「naturalkillercell」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」