世界大百科事典(旧版)内のNavier,L.M.H.の言及
【流体力学】より
…完全流体の理論はこのような欠陥があるにもかかわらず,その美しさから多くの数学者をひきつけ,複素関数論,調和関数(ポテンシャル)論の発展と表裏をなすとともに,ラグランジュ,H.L.F.vonヘルムホルツ,ケルビンらによる渦理論によって実際問題の解明に力があった。 ニュートンの粘性法則に従う粘性流体の基礎方程式が導出され,実在の流体が粘性をもつことによる実験的事実を解明する基礎がきづかれるには,フランスのナビエLouis Marie Henri Navier(1785‐1836),G.G.ストークスを待たなければならなかった。ナビエ=ストークスの方程式がこれであって,オイラーの方程式を粘性0の特別な場合として含む,単純な流体に対する流体力学の基礎方程式がここに完成した。…
※「Navier,L.M.H.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」