世界大百科事典(旧版)内のNieuwenhuis,D.の言及
【インターナショナル】より
…参加者は各国各地域の運動体験について報告を聞き,労働者保護立法,労働組合の組織,ストライキ,農業問題,教育問題,そして軍国主義,戦争に反対する社会主義者の態度などについて議論を行った。しかし,この時期,最大の焦点となったのは,社会主義の実現のために〈立法・議会行動を必須の一手段〉と考えるドイツ社会民主党をはじめとする人びとと,反議会主義的でゼネストを重視するオランダのドメラ・ニーウェンハイスDomela Nieuwenhuis(1846‐1919)のような,いわゆる〈アナーキスト〉との対立であり,この問題は,ロンドン大会で〈アナーキスト〉の排除決議が採択されてようやく決着がついた。それは,1890年の帝国議会選挙に際し得票率では早くも第一党になり,同年〈社会主義者鎮圧法〉が失効してから急速に党勢を伸ばしたドイツ社会民主党が,国際的な場で主導権を取っていく過程でもあった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」