世界大百科事典(旧版)内の《Odesfunambulesques》の言及
【バンビル】より
…フランスの詩人。ゴーティエに傾倒し,美の実現を形式の完璧性に求めた彼は,ギリシアの彫刻美に霊感を得た処女詩集《人像柱》(1842),さらに18世紀絵画にも影響された《鍾乳石》(1846)により成功を収めたが,《綱渡りのオードOdes funambulesques》(1857)では〈韻文のアクロバット〉ともいうべき彼の手腕のさえがみごとに発揮されて作詩技術の達人としての名声をほしいままにしサント・ブーブ,ボードレールらの賞賛を得た。彼は高踏派の技巧面での師匠としてベルレーヌ,マラルメら次代の詩人の自己形成期に鮮烈な影響を与えた。…
※「《Odesfunambulesques》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」