Open Shortest Path Firstの略。大規模ネットワーク向けのルーティングプロトコルで、現在の多くの企業内ネットワークで利用されている。OSPFでは、ネットワークの回線幅などに基づいた「コスト」という値を元に計算を行ない、最小のコストで到達できる経路を最適と判断する。コストとは、帯域幅や信頼性、通信費用といった複数の要素を計算した値で、OSPFを利用するネットワークでは、それぞれのルーターに接続された経路にあらかじめコストが設定されている。それぞれのコストを計算し、値がもっとも少ない経路が最適と判断される。また、1つの目的地に同じコストの経路が複数ある場合はそのルートを交互に使えるため、負荷分散させることもできる。コストは、管理者が自由に設定できるほか、各ルーターベンダーの実装によってさまざまなパラメータが用意されている。