世界大百科事典(旧版)内のOualataの言及
【ワラタ】より
…アフリカの西サハラ南縁(現,モーリタニア南東部)にあるオアシスの町。8~11世紀にこの地方に栄えたガーナ王国の首都の北方に位置し,当時すでに北アフリカとの交易の中継地だったと思われる。11世紀後半のガーナ王国崩壊のとき,首都の住民の多くはワラタに逃げたと伝えられる。その後14世紀を最盛期とするマリ帝国の時代に,北アフリカとマリを結ぶ交易中継地の一つとして重要性を増した。14世紀のイタリアの地誌家の記述にはワラタの名があり,アラブの大旅行者イブン・バットゥータは1352年にこの町(彼はイワーラータンと呼んでいる)を訪れて50日滞在し,その後24日歩いて当時のマリ帝国の都に赴いている。…
※「Oualata」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」