世界大百科事典(旧版)内のparasiticcastrationの言及
【去勢】より
…なお,古くは去勢された雄ウマを騸(せん),雄ウシを閹(えん)牛と呼んだ。【正田 陽一】
[寄生去勢parasitic castration]
寄生によって宿主の生殖腺や二次性徴に変化を生じることであるが,その変化の程度はいろいろで,真の意味での去勢の語がむしろ不適当な場合も多い。最もよく知られているのはフクロムシやナガフクロムシ類(甲殻綱蔓脚(まんきやく)類)がカニやヤドカリ類(甲殻綱十脚類)の腹部に寄生して起こるサッキュリナ去勢と,エビヤドリムシやカニヤドリムシ類(甲殻綱等脚類)がエビやカニ類(甲殻綱十脚類)のえらや腹部に寄生して起こるエピカリダ去勢である。…
※「parasiticcastration」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」