世界大百科事典(旧版)内のPaulet,P.A.の言及
【宇宙飛行】より
…これら2人はソ連,アメリカという宇宙開発における二大国の先駆者として,とくに高い評価をうけている。このほかにも,1895年ごろにペルーのリマで,ポーレットPedro Pauletが最初の液体ロケットの実験をしたといわれているが,これらの人々の間には直接の交流はなく,それぞれが独自に活動していたにすぎなかった。実質的にもっとも現在の宇宙飛行に貢献のあったのはドイツ人たちであり,すでに1904年ごろ,マウルAlfred Maulはカメラをロケットに取り付けてうち上げていた。…
【ロケット】より
…19世紀になるとイギリスのコングリーブWilliam Congreve(1772‐1828)の作ったロケット弾がヨーロッパ各地やアメリカでの戦争に用いられ,それなりの威力を発揮したが,その後兵器としてのロケットは大砲の射程がのびるに従い見限られることとなる。 一応このように固体ロケットは10世紀にわたる歴史をもつが,一方,液体ロケットは実に19世紀もまさに終わらんとするころ,パリに留学していたペルー人ポーレP.A.Pauletが推力100kgfのロケットを実験したのがそもそもの始まりといわれる。いずれにせよ真に近代科学に裏づけされたロケット技術は,20世紀において3人の先覚者,ロシアのK.E.チオルコフスキー,アメリカのR.ゴダード,そしてドイツのH.オーベルトによって築き上げられたのである。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」