世界大百科事典(旧版)内のPaxBritannicaの言及
【イギリス】より
…一方経済的には,特恵関税制度を実施(1932),連邦諸国との相互依存関係が強化された。(2)勢力均衡政策 ウィーン会議(1815)から第1次世界大戦にいたる100年間,イギリスは七つの海を支配する海軍力と最先進の経済力を背景にして,〈イギリスの平和Pax Britannica〉を維持した。イギリスが極度に恐れたのは,どの国かがヨーロッパ大陸で絶対的な優勢を確立してオランダ,ベルギーなどの独立を脅かし,反英大陸同盟が結成されることであった。…
【光栄ある孤立】より
…19世紀のイギリスが,その経済力と海軍力を背景にしてとった対ヨーロッパ大陸政策。ウィーン会議(1815)後のイギリスは,〈イギリスの平和Pax Britannica〉を維持するため,大陸諸国間に勢力を均衡させ,自らは大陸の事態から超然として貿易拡大と海外進出に専念した。この孤立政策は,ビスマルクの創出したドイツ,オーストリア,イタリアの三国同盟(1882)とこれに対立する露仏同盟(1891)とが均衡している間は,イギリスの国益に奉仕した。…
※「PaxBritannica」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」