世界大百科事典(旧版)内のperistylumの言及
【住居】より
…また寝室(クビクルムcubiculum)その他がアトリウムを囲んでいる。アトリウムの奥にはペリステュルムperistylum(列柱中庭)が設けられる。私的な中庭というべき性格のもので,主室,食堂,寝室,台所などがまわりを取り巻く。…
【廊下】より
…古代ローマ人はギリシアの建築技法を忠実に引き継いだが,さらに住宅建築にも歩廊を積極的に取り入れたことが注目される。ポンペイ式住宅のペリステュルムperistylum,オスティア式集合住宅(インスラ)の中廊下などは,各室の独立に役立ち,宮殿建築にも巧みに利用されている。 中世および近世初期の住宅では,廊下が目立たず,室と室が直接接続されている例が圧倒的に多い。…
【ローマ美術】より
…ポンペイの住宅では,アトリウムの屋根は四方からふきおろされ,中央に雨水を落とす天窓があり,その下に雨水を受ける水盤(インプルウィウムimpluvium)がある。大邸宅ではアトリウムを中心とする一郭の後ろに列柱中庭(ペリステュルムperistylum)を取り巻く一郭が造られる。このペリステュルムはヘレニズム世界から導入されたのであろう。…
※「peristylum」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」