世界大百科事典(旧版)内の《PhilosophicalTransactions》の言及
【科学雑誌】より
…こうして17世紀の科学革命期に科学雑誌があらわれ,近代科学普及のメディアになった。その最初で後の科学雑誌のモデルになったものが,ローヤル・ソサエティの機関誌である《フィロソフィカル・トランザクションズPhilosophical Transactions》(1665年より刊行)である。 写本時代から印刷時代にうつると,研究発表の公共的意味が変わってくる。…
【学会】より
…ちなみに〈ローヤル〉という名称は62年,時の国王チャールズ2世から,ソサエティの活動に対する勅許状(ローヤル・チャーター)が交付されたために付されたものであり,〈王立〉というより〈王認〉という意味合いが強い。第2に,ソサエティの書記H.オルデンブルク(1618ころ‐77)の尽力によって,ソサエティは65年以来《哲学会報Philosophical Transactions》を刊行した。学会誌というコンパクトで迅速な通信手段を通じて,ソサエティはヨーロッパ中の学者・科学者のために〈学問の手形交換所〉としての役割を果たすことができたのである。…
【雑誌】より
…
【歴史】
雑誌のかたちをした最初の定期刊行物は,ハンブルクの神学者で詩人だったヨハン・リストJohann Ristが創刊した《エアバウリッヒェ・モーナツ・ウンターレードゥンゲンErbauliche Monaths Unterredungen》(1663‐68)だといわれている。これに続いて,フランスの著述家ドニ・ド・サロDenis de Salloの《ジュルナール・デ・サバンJournal des sçavans》とイギリスのローヤル・ソサエティの《フィロソフィカル・トランザクションズPhilosophical Transactions(哲学論集)》がともに1665年に刊行された。これらはいずれも,17世紀の知識人たちが学問への意欲を語り,その成果を同好の士に知らせようとするものだった。…
※「《PhilosophicalTransactions》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」