世界大百科事典(旧版)内のPhronimasedentariaの言及
【クラゲノミ】より
…日本近海に広く分布し,外洋水の影響がある内湾にも見られる。近似種のオオタルマワシPhronima sedentaria(イラスト)はタルマワシ科に属し,浮遊性原索動物のウミタル,サルパの被囊内,ヒカリボヤの総排出腔内に侵入,寄生し,宿主の体の一部を食害し,みずからの住居に仕立て,その中で幼生を育てる習性がある。日本の中部以南の太平洋に分布。…
【タルマワシ(樽廻)】より
…胃からはケイ藻の殻など,浮遊性藻類の細胞や,橈脚(じようきやく)類などの体の破片などがつねに見られ,このようなものを食物としているらしい。この類の最大はオオタルマワシPhronima sedentaria(イラスト)で体長6~35mm,雌は浮遊性の原索動物のサルパ,ウミタルやヒカリボヤなどのゼラチン質の被囊内に入り込み,周囲の組織を食べて,樽状の住居にしたて,その中にすみ,幼生を保育する奇習があることが知られている。近似のフロニマ・ステビンギP.stebbingiは体長3~9mmと小型で,分布はやや広く,冷水域にも見られる。…
※「Phronimasedentaria」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」