世界大百科事典(旧版)内のPitcairnioideaeの言及
【アナナス】より
…パイナップル科Bromeliaceaeは果実と種子の特徴から3亜科に分類される。すなわち果実が乾果(蒴果)で裂開し,葉は通常鋸歯を有し,地上生や岩上生のピトカイルニア亜科Pitcairnioideae,前者と果実は似ているが種子に毛状の突起があり,葉縁は通常鋸歯がなく,着生種の多いティランドシア亜科Tillandsioideae,および子房の部分が合着し,液果になり,種子には突起を欠くブロメリア亜科Bromelioideaeである。 アナナス類の原始的な生活型は地上生で,多数の花を穂状につけるものから,着生で貯水槽のよく発達し,重なった苞片につつまれた花序をつける群,さらには花数が減少して数個から1個になる群といった着生生活への適応の方向と,パイナップル(イラスト)に代表されるような相互に合着した子房を有する球状の花序を生じる群の二つの方向に分化してきたと推定されている。…
※「Pitcairnioideae」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」