世界大百科事典(旧版)内のPitzer,K.S.の言及
【化学】より
…ファント・ホフが予想できなかった単結合のまわりの束縛回転の結果生じる立体異性(アトロプ異性)は,1920年代の初めにケナーらによって見いだされた。単結合のまわりの自由回転の問題は,その後水島三一郎(1899‐1983),ピッツァーKenneth Sanborn Pitzer(1919‐ )らによって物理化学的な側面からも追求され,エタン誘導体だけではなくシクロヘキサン環の立体化学に深いかかわりがあることがわかってきた。J.F.W.A.vonバイヤーは張力説(1885)をたて,シクロヘキサンを平面分子と考えていた。…
【シクロヘキサン】より
…ハッセルOdd Hassell(1897‐1981)は電子線回折によってシクロヘキサンのいす形構造を証明した。同じころピッツァーKenneth Sanborn Pitzer(1914‐ )も熱的測定によって同一の結論を得た。置換シクロヘキサンの異性体数の問題も環の速い反転平衡によって説明された。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」