世界大百科事典(旧版)内のPloetz,A.の言及
【社会進化論】より
…生得的能力差と生存闘争が人間社会の基本だとするヘッケルの社会観には,ドイツの社会ダーウィニズムの虚無的な性格がよく表れている。そしてヘッケル以外にも,L.グンプロビチ,ラッツェンホーファーG.Ratzenhoferの闘争を重視する社会学派,シャルマイヤーW.SchallmayerやプレッツA.Ploetzの優生学的主張,A.アモンのような楽天的な競争社会観など,多くの生物学主義的社会理論が輩出した。なかでも1900年の〈国家の国内政策の発展およびその立法に関して,われわれは進化論の原理から何を学ぶか〉というA.クルップの懸賞問題は,この思想の広範な浸透を象徴する事件として有名である。…
【優生学】より
… 優生学のもう一本の太い流れはドイツにあった。1895年に出版されたプレッツAlfred Ploetz(1860‐1940)の《民族衛生学の基本方針》という本がドイツ優生学の出発点である。一般に優生学は政治的極右の学問だと信じられているが,実情は必ずしもそうではなく,多くの社会主義者や自由主義思想家がこれに興味を示した。…
※「Ploetz,A.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」