世界大百科事典(旧版)内のpositionalinformationの言及
【発生学】より
… このような発生の後成的側面の説明は,多細胞生物においては,個々の細胞は自律的でなく,細胞間の相互作用が必然的に存在する,という点に求められるのである。古典的な後成論の全盛時代である20世紀の前半において,発生の説明のための基本的概念とされてきた誘導inductionも,発生における細胞間の相互作用をいうものであり,1970年代になって提唱された発生における位置情報positional informationの概念も,同じカテゴリーのものである。 現在において,これら二つの異なった立場は対立する二つの考え方による違いではなく,学説として対比されるべきものでもない。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」