世界大百科事典(旧版)内のprivatecarrierの言及
【運賃】より
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[運送経営形態と運賃]
今日の鉄道が,交通機関の3要素を結合して総合的な交通サービスを生産する代表的な交通機関であるとすれば,今日の高速(有料)自動車道は典型的な通路会社であり,また海上運送業,航空運送業および自動車運送業は典型的な狭義の交通サービスを生産する運送業である。これら狭義の運送業は一般に,私的運送業(者)private carrier,契約運送業contract carrierおよび公共運送業public carrierの3種の経営形態に分類される。私的運送業(者)はいわゆる自家用運送であり,この場合,運送費は発生するが,運送価格としての運賃は存在しない。…
【海運業】より
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[成立と役割]
海運は古い歴史を有するが,今日の海運市場取引に基づくいわゆる他人運送を専業とする海運業(コモン・キャリアcommon carrier)が海運に支配的地位を占めるようになったのは,19世紀を迎えてからのことである。それまでの海運は,商人が積卸地の市場で売買する自己の商品を輸送するために船舶を所有し運航するという自己運送形態(プライベート・キャリアprivate carrier)にあった。つまり,それまでの海運は,商人の運送貿易の手段として商人によって船舶が所有され運航されていた,いわゆるマーチャント・キャリアmerchant carrier(商人船主)に支配され,海運は貿易の中に含まれて一体化し,貿易と未分化の段階にあった。…
【交通】より
…タンカー,タンク車(鉄道貨車,トラック),自動車運搬車,自動車専用船など,経済活動の発展に伴って,インダストリアル・キャリアの活動領域は拡大している。共同利用のコモン・キャリアから,私的な専用輸送であるインダストリアル・キャリアへ移っていく傾向は,さらに進むと,いわゆるマイカー,プライベート・キャリアprivate carrierの拡大を生む。衣食住などの生活必需品についてみれば,かつてその多くを自給自足に頼っていたが,市場経済の普及した現在では,ほとんどすべて他者の供給に依存するのが通常の状態になった。…
※「privatecarrier」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」