世界大百科事典(旧版)内のpseudo-environmentの言及
【環境】より
…もとより,ブーアスティンに先立って同じ趣旨の警告を発したひとは少なくない。たとえば社会・政治思想家リップマンW.Lippmann(1889‐1974)は《世論》(1922)のなかで,人間を取り巻く現実の環境と,人間が頭の中に描いた環境の映像pictureとの違いを指摘し,前者を〈現実環境〉,後者を〈擬似環境pseudo‐environment〉と名づけた上で,擬似環境の肥大によるわれわれの不適応に深い憂慮を示した。清水幾太郎もまた,〈コピーとして提供される環境の拡大〉をいち早く問題にした一人である。…
※「pseudo-environment」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」