世界大百科事典(旧版)内のquestionedellalinguaの言及
【イタリア語】より
…だが一方,ラテン語は書き言葉として依然大きな勢力を保ち,ラテン語のイタリア語に対する優位を主張する人文主義者も少なからずいた。また,イタリア語を擁護する者の間でも,文学表現の用具となる言語はどのようなものであるべきかについて意見が分かれ,ここにいわゆる〈言語問題questione della lingua〉をめぐる論争が展開されるにいたった。結局,韻文についてはペトラルカを,散文についてはボッカッチョを模範にすべきだとするP.ベンボ(1470‐1547)らの主張が大勢を占め,14世紀フィレンツェ方言を基盤とする文学語が以後の文学史で標準語の地位を確保することになった。…
※「questionedellalingua」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」