世界大百科事典(旧版)内のquipuの言及
【結縄】より
…文字をもたない未開社会にはしばしばこのような習慣があり,中国,日本,南北アメリカ,オーストラリアなどにそのなごりをとどめている。とくに古代ペルー(インカ帝国)のキープquipuと沖縄の藁算(わらざん)は有名である。インカにおけるキープは文字に代わる唯一の記録法で,これを使ってインカは自国の人口調査や統計,穀物倉庫の貯蔵量,軍隊の人数,採金の量などあらゆるものを記録し,統計をとって保存していた。…
【結び】より
…沖縄の藁算以上に高度と思われるものに古代ペルー(インカ)の結縄がある。これはキープquipuと呼ばれ,紐上の結びの位置による桁の表示,さらに紐の色分けによって物品の内容を表現した。このキープをつかって人口調査や統計,穀物倉庫の貯蔵量,軍隊の数,採金の量などあらゆるものを記録し,統計をとって保存していたが,それを読む〈キープ・カマヨ〉と呼ばれる専門家もいた。…
※「quipu」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」