世界大百科事典(旧版)内のRāhuの言及
【日食】より
…日の出は東から現れるが,日食の影は西から東に進む。【日江井 栄二郎】
【神話】
古代インドの神話によれば,日食と月食は,惑星の一つで流れ星の王とみなされている悪魔の星ラーフRāhuによって引き起こされる。なぜなら太古に,神々が海をかきまぜ苦心してつくり出した不死の飲料アムルタを,悪魔たちの手から取り戻し,それを初めて飲もうとして集まったときに,ラーフは巧みに変装して神々の1人になりすまし,その場に紛れこんでいた。…
【ビシュヌ】より
…ビシュヌはその際に海中から生じたシュリー・ラクシュミー(吉祥天女)を妻とし,宝珠カウストゥバkaustubhaを首に懸けた。彼はアムリタを盗もうとしたラーフRāhu(日食,月食を引き起こす悪魔)の首を,その武器であるチャクラ(円盤)で切った。彼はまた,神々のもとからアムリタを運び去ろうとした巨鳥ガルダ(迦楼羅,金翅鳥)と友情を結び,乗物とした。…
※「Rāhu」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」