世界大百科事典(旧版)内のRadewijns,F.の言及
【トマス・ア・ケンピス】より
…すなわち,彼が書きのこした多くの信心生活に関する論考のうち,四つが一つにまとめられ,この表題の下に後世に伝えられたと推定される。これら信心的著作のほか,〈新しい信心Devotio moderna〉の創始者G.フローテ,その後継者であり,彼自身教えを受けたラーデウェインスFlorentius Radewijnsの伝記,所属した修道院の歴史なども書いており,〈新しい信心〉のもっとも完全で,卓越した代表者とみなされている。【稲垣 良典】。…
【フローテ】より
…ブラバントの神秘主義者ロイスブルークの影響を受け,説教を通して聖職者の腐敗と信仰の形骸化を批判。その説教活動は1383年禁止の憂き目を見たが,81年同志ラーデウェインスFloris(Florentius) Radewijns(1350‐1400)と協力して故郷デフェンテルDeventerに〈共同生活兄弟会〉を創設。これは〈新しき信心Devotio moderna〉と呼ばれる彼の求道心にのっとり,聖書に従って敬虔な共同生活を営む平信徒の教団で,書籍の筆写や教育活動によってその生活を支えた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」