世界大百科事典(旧版)内のRamon,G.の言及
【トキソイド】より
…ヘビ毒に対するトキソイドもつくられている。歴史的には,フランスのラモンGaston Ramon(1886‐1963)らによって,ジフテリア菌の培養液にホルムアルデヒドを加えて長期間放置すると,免疫原性を失うことなしに毒性を弱められることが1930年代の初期に見いだされたのが,トキソイドがつくり出された最初である(ラモンはこれをアナトキシンanatoxinと呼んだ)。タンパク質性の毒素をホルムアルデヒドやグルタルアルデヒドなどで処理すると,そのタンパク質毒素を構成しているアミノ酸のうちのリジン,チロシン,トリプトファンなどが化学修飾され,その結果毒性が失われる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」