世界大百科事典(旧版)内のrhingraveの言及
【ズボン】より
…16世紀の男子服は胴衣,膝丈の半ズボン,靴下で構成され,半ズボン(キュロット,ブリーチズ)には詰物をしてタマネギ形などに膨らませたり,太股にぴったりさせた形のものなどが用いられた。17世紀にはラングラーブrhingraveと呼ばれるスカート状の,上脚部の半ばくらいの長さで,腰や裾にリボン飾りのついたズボンを,キュロットの上にはいた。この時代にベネチアでは,釣鐘形のスカートの下に,男子と同じキュロットをはいた女性も現れ,膨らんだキュロットは,ガレー船を漕ぐ奴隷のズボンと似ていたので,〈ガレー船の奴隷風ズボン〉とも呼ばれたという。…
※「rhingrave」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」