世界大百科事典(旧版)内のRiḥlaの言及
【イブン・バットゥータ】より
…その後グラナダを訪問したのに続いて,52‐53年にはサハラ砂漠を横断してニジェール川上流域を踏査した。マリーン朝君主の求めに応じてイブン・ジュザイによる口述筆記が行われ,前後30年に及ぶ旅行記は《都市の不思議と旅の驚異を見る者への贈物Tuḥuhfa al‐nuẓẓār》(通称Riḥla)として57年に完成した。イブン・ジュバイルからの借用や若干の記憶違いもあるが,14世紀前半のイスラム世界についておおむね正確で,しかも具体的な情報を伝えている。…
※「Riḥla」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」