世界大百科事典(旧版)内のRobert,N.L.の言及
【紙】より
…現在ではパルプの離解,叩解,精製などを行うリファイナーrefinerが一般紙の製造に使われている。一方,紙をすくのは手で行っていたが,1798年フランスのロベールNicolas‐Louis Robertは継目のない布製の網を使って連続的に紙をすく機械を発明した。これが今日の長網抄紙機の原型で,さらにイギリスのドンキンB.Donkinが改良し,ついでフアドリニアー兄弟Henry Fourdrinier,Sealy F.が特許を買って改良し,1807年現在の形に近い抄紙機を作った。…
【気球】より
…そして翌83年11月21日,ピラートル・ド・ロジエPilâtre de Rozier(1756‐1785)とダルランド侯爵François Marquis d’Arlandes(1742‐1809)がモンゴルフィエ兄弟の製作した熱気球に乗り組み,人類最初の浮揚飛行をパリで行い,高度1kmで25分間,距離12kmの飛行を成し遂げた。一方,同じくフランスのロベール兄弟Anne Jean Robert(1758‐1820), Nicolas Louis Robert(1761‐1828)はJ.シャルルの力を借りて,熱した空気の代わりに水素を使い,効率のよい水素気球を作った。絹のゴム引布で作られ,シャルルの名をとって“シャルリエールCharlière”と名付けられた第1号機が無人で飛んだのは83年の夏,そして同年12月1日には兄のアン・ジャンとシャルルが乗り込んで,約2時間の飛行に成功,飛行距離は約43kmであった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」