Roszak,T.(その他表記)RoszakT

世界大百科事典(旧版)内のRoszak,T.の言及

【対抗文化】より

…それらに媒介されて〈拡張された〉意識によって,テクノクラシーのもとで支配的な権威を与えられている〈客観的〉意識から解放された〈著しく個人至上主義的な共同体感覚〉に基盤を置くニューレフト(新左翼),ヒッピーコミューン生活者によって対抗文化は担われた。 〈対抗文化〉という概念を社会的に確立したローザクTheodore Roszakの《対抗文化の形成》(1968)によれば,その核心にあるのは近代合理主義のもたらした科学的世界観を相対化する,シャーマニズム的な世界観の導入だった。アメリカの文学的遺産からは,文明と物質主義を嫌い,ひとり森に入って〈貧しい生活と高い思索〉を実践した《ウォールデン》のH.D.ソローや《草の葉》で魂と肉体の合一を歌いあげたW.ホイットマンが呼びもどされ,彼らを再評価したビート・ジェネレーションのA.ギンズバーグをはじめとする詩人たちも活躍した。…

【反科学】より

… 1960年代末,現代科学に対するあらゆる角度からの批判がいっせいに噴出したが,そのなかで反科学の思想も再評価された。その代表的思想家は,対抗文化countercultureを唱えたアメリカのローザクTheodore Roszak(1933‐ )である。日本では生物学者の柴谷篤弘が独自の〈反科学〉を提唱し,話題を呼んだ。…

※「Roszak,T.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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